部首が「はば(巾)」の漢字
巾(はば)は、巾部(きんぶ)に属する部首です。康熙字典214部首では50番目に置かれます。巾部のうち、「帳」のように漢字の左側に置かれて細くなったものを巾(はばへん)と呼びます。巾(はば)は、「幕」のように漢字の左側以外に置かれたものを指します。
巾は、紐のついた布きれの形から生まれた字と言われています。部首としては、布や布で作られたものに関わる字が集められています。文字通りの「布(ぬの)」の他、「幕(まく)」や「帯(おび)」「帛(きぬ)」といった字がその例です。一方で、「帰(かえ-る)」や「帝(みかど)」など、布とは関係なく、形の上から便宜上分類された字もあります。
ところで、巾の字を使った熟語「手巾」を何と読むかご存知ですか?正解は「ハンカチ」です。芥川龍之介に「手巾(はんけち)」という作品があり、息子の死を知らされても微笑んでいた婦人の膝の上を見ると、ハンカチが裂けそうなくらいに強く握り締められていた…という描写が印象的なお話です。
常用漢字
人名用漢字*
常用外漢字
* 人名用漢字も常用外漢字です
* 人名用漢字も常用外漢字です