土(つちへん)は、土部(どぶ)に属する部首です。康熙字典214部首では32番目に置かれます。土部のうち、「坂」のように、漢字の左側である「へん」に位置するものが「つちへん」です。なお土部のうち、「基」のように、へん以外の場所に位置するものは「土(つち)」と呼び、別の部首として扱われます。
部首としては、土や大地・地形に関係する漢字が集められています。代表的な字には、「坂(さか)」や「場(ば)」、「坦(平坦のたん)」「坪(土地の広さの単位・つぼ)」などがあります。
この他にも、つちへんには様々な難読漢字があります。土に時で「塒(ねぐら)」、土に下で「圷(あくつ)」、土に高で「塙(はなわ)」、土に曇で「壜(びん)」、土に唐で「塘(つつみ)」など。読めたらちょっと自慢できるかも。
ところで、つちへんに所属するため、何か土に関係があるかもと思いきや、全く関係のない字もあります。それは「塩(しお)」です。塩は旧字の「鹽(しお)」を省略して書いたものに過ぎず、意味上のつながりはありません。