部首が「かめ(亀)」の漢字
かめは、亀部(きぶ)に属する部首です。亀部は康熙字典の213番目の部首分類で、旧字体の「龜」もこの分類に所属します。亀部は文字通り爬虫類のカメを意味しており、部首がかめの漢字は「亀」だけです。
部首には、亀以外にも動物を用いたものがあります。例えば、鹿(しか)・鼠(ねずみ)・龠 (やく)などです。繰り返しになりますが、「鹿」の部首は、广(まだれ)ではなく鹿なのです!
これらのうち鹿は、「麗(うるわ-しい)」「麓(ふもと)」「麟(きりんのりん)」など、所属する漢字が多いので、まだれとは別に分類の基準として存在する意味が分からなくはありません。しかし、亀や鼠・龠に所属する漢字は、部首と同じ漢字だけか、存在したとしても他にごく少数です。
なぜ分類の役にあまり立たないかめを部首にしたのか、亀の部首は乚(つりばり)や日(ひ)ではダメだったのか、正直なところ私にはよく分かりません。何か歴史的経緯が存在するのだと思いますが、康煕字典の編纂者に聞いてみたいところです。
常用漢字
人名用漢字*
常用外漢字
* 人名用漢字も常用外漢字です
* 人名用漢字も常用外漢字です